カイ・ボイセン

Kay Bojesen(カイ・ボイセン)

1886年~1958年

デンマーク、コペンハーゲン

 

デンマーク、コペンハーゲンの銀職人ジョージ・ジェンセンで修業し、銀職人となり、デザインと作品のプロデュースもしていました。現在カイ・ボイセンは心温まる木製のおもちゃで最もよく知られています。

 

カイ・ボイセンは、工芸品としてのおもちゃをデザインする最初のデンマーク人でした。1922年に息子のために自分で木製のおもちゃを作ることがきっかけで作りはじめましたが、そのおもちゃはとても人気になり、それらは熟練のデンマークの職人によって作られるようになりました。それはとても大きな成功を収め、コペンハーゲンの彼のお店では彼のデザインした銀製品と共におもちゃは1992年の閉店まで人気を博しました。

 

カイ・ボイセンはおもちゃ作りを始めた頃は、子供たちが遊ぶためにデザインをしていましたが、段々と大人にも人気が出てきました。インテリアのオブジェとして人気が出たのです。現在ではアート作品として世界中に多くのコレクターがいます。

 

アネ・ヤコブセン、ハンス・ウェグナー、ポール・ヘニングセン、ボーエ・モーエンセンといった有名なデザイナー達によって生み出され美術工芸品と同じようにデンマークでは、カイ・ボイセンのおもちゃは、時代を超越するデンマークデザインのアイコン的存在として認められています。

 

数年前にはコペンハーゲン近郊のSophienholm Museumでカイ・ボイセンの展覧会が開催されました。コレクター達の自慢のコレクションがミュージアムに展示され人気の展覧会となりました。

 

カイ・ボイセンのおもちゃは国際的にも認められ、ニューヨークのMoMA(現代美術館)やロンドンのビクトリア・アルバート博物館の中で、常設コレクションとなっています。

 

カイ・ボイセンが製作したおもちゃのオリジナルのプロトタイプはコペンハーゲンにあるデンマークデザインミュージアムに大切に保管されています。